POINT1 腎臓ってこんな臓器

腎臓は腰の上あたり、背筋の内側に左右1つづつあります。ソラマメ状の形をしており、成人では握りこぶし程度の大きさで、1個の重さは120〜150gです。腎臓には体の中の環境を一定に維持するため、体の中に生じた老廃物や過剰な塩分などの電解質を排泄し、血液などの体液量とその成分を維持する働きがあります。また、血圧を調整するホルモンや血液を作るホルモンを分泌したり、骨を強くするために必要なビタミンDの働きを助けています。

POINT2 日本の慢性腎臓病患者の割合

慢性腎臓病の原因はさまざまですが、その一つとして「塩分」が挙げられます。日本の食事には、塩分が多く含まれているものが多いため、日本の慢性腎臓病患者様の人数は他の国と比べて非常に多いと言われています。その割合は20歳以上の成人の8人に1人にものぼります。

出典:日本腎臓学会編 CKD診療ガイド2012 

POINT3 慢性腎臓病ってこんな病気

数ヶ月、数年をかけて腎臓の機能が徐々に失われていき、その働きが正常時の60%未満になり、その状態が3ヶ月以上続いている状態を慢性腎臓病と言います。腎臓の機能が失われ始めても自覚症状が出にくいため、慢性腎臓病に陥っていることに気づかないこともあります。慢性腎臓病によって失われた腎臓の機能は悪化を遅らせることはできても回復することはできないことが多く、少しでも維持するためには食生活などの生活習慣に注意する必要があり、できるだけ早期発見することが重要です。そのまま慢性腎臓病が進行し、一般的に腎臓の働きが正常時の30%以下になることを慢性腎不全と言い、①タンパク尿②血尿③むくみ④高血圧の四大症状が現れます。この場合、塩分・タンパク質・カリウム・リン・水分制限などの食事療法や症状に合わせた薬剤によってこれらの症状に対処します。さらに働きが10%未満になると、自分の腎臓だけでは生命を維持していくことが難しくなります。そのため、腎臓の働きを補うために透析療法や腎移植が必要になります。

POINT4 透析療法の種類

透析療法には人工腎臓(ダイアライザー)を用いて血液をきれいにする血液透析と、ご自身の腹膜を通して血液をきれいにする腹膜透析があります。

血液透析:

週に3回程度透析医療機関に通って行う透析療法です。近年では治療の手段も多様な選択肢が提供され始めており、教育を受けることでご自宅での治療の可能性ももたらされてきています。

腹膜透析:

ご自宅などで行うことができる透析療法です。そのため、生活スタイルに合わせて治療を行いやすく、日常生活を送りながら治療を行うことが可能です。

POINT5 血液透析ってこんな治療

血液をいったん体の外に出し、人工腎臓(ダイアライザー)の透析膜を通して血液中に溜まった老廃物と余分な水分を取り除き、きれいになった血液を体の中に戻す治療法です。1回当たり4〜5時間程度かけて治療を行います。

POINT6 腹膜透析ってこんな治療

患者様自身の腹膜を透析膜として利用して血液をきれいにする治療法です。手術によってお腹に挿入したカテーテル(管)から、通常1回につき1.5〜2Lの透析液を腹腔に入れ、これを1日3〜5回程度交換します。液量や回数は患者様の体格・体調・検査データなどによって決定します。1回の透析液の交換は30分程度で行うことができ、他の時間はいつもどおりの日常生活を送って頂きます。日常生活を送る間、常に透析が行われています。

POINT7 腎移植

腎臓の代わりとなる治療法は透析療法だけではありません。血液透析や腹膜透析の他に「腎移植」という方法もあります。日本では欧米に比べてあまり普及していませんが、腎移植はもとの腎臓と同じ機能を取り戻すことができる唯一の治療法です。具体的には生きている人から腎臓の提供を受ける生体腎移植と亡くなった人の腎臓を移植する献腎移植の2種類があり、日本では生体腎移植を行う例が多くなっています。

POINT8 透析事業について

現在、日機装は国内外で自社製の透析装置・消耗品を販売しています。国内の透析装置のシェアは50%を超えています。血液透析、腹膜透析、在宅透析と幅広い透析製品を取り扱っており、患者様のライフスタイルに合わせた多様なニーズに対応しています。海外でも全世界で当社製品が使われています。