中長期的な経営課題に
一歩一歩着実に取り組んでまいります。
代表取締役社長 甲斐 敏彦
平成29年9月

株主の皆様には、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申しあげます。
ここに日機装の第2四半期の事業概況をご報告いたします。

当第2四半期の業績について

当第2四半期の業績は、受注高655億円、売上高633億円、営業利益3.5億円、経常利益5.3億円、親会社株主に帰属する四半期純利益1.6億円となりました。

インダストリアル事業においては、LEWA社が引き続き下流分野の案件やアフターセールスに注力、また、経費圧縮にも努めた結果、収益改善が進みました。クライオジェニックポンプ事業では順調に受注が積み上がりましたが、昨年より継続している品質不適合対策が完結していないことによる追加費用の計上もあり、利益の押し下げ要因となっています。
航空宇宙事業においては、主力製品である「カスケード」の出荷高が過去最高水準となったものの、一部の航空機部品の価格改定や航空機メーカーでの生産調整に伴う出荷減等により、売上高は減少しました。また、東村山工場や宮崎新工場の立ち上げによる経費増等により、利益は前年同期を下回りました。
メディカル事業においては、主力の血液透析関連事業の国内市場に向けた透析装置やダイアライザーの販売が低調となったものの、欧州や中国等の海外市場の販売が伸長し、売上高は増加、利益は前期並みとなりました。一方、CRRT(急性血液浄化療法)事業では、欧州や中国などの主力市場で苦戦が続き、営業利益は減少しました。

また、2017年4月20日に発表したCryogenic Industriesグループ(以下、CIグループ)の株式取得に関連して、アドバイザリー費用等、計画外の経費を計上したため、営業利益は前年同期に比べ減益となりました。

「日機装2020」達成に向けた取り組み

中期経営計画「日機装2020」の前半は、「事業成長に向けた足場固めの年」と位置付け、対処すべき課題を明確化し、宮崎新工場の建設決定など、経営の将来像を具体化するための諸施策を実行しました。宮崎新工場は、2018年度中に、まずは、航空宇宙工場としての操業を目指して、急いで準備を進めています。
また、CIグループの株式取得を通じて、今後成長が見込まれるLNG(液化天然ガス)の下流分野や、次世代エネルギーとして期待される水素を含めた産業ガス事業への参入など、インダストリアル事業の中長期的な成長に向けた事業基盤の整備を図ってまいります。

2017年12月期の見通しについて

2017年12月期は、受注高1,450億円、売上高1,400億円を計画しています。今期決算からIFRSを任意適用する予定であり、IFRS基準では営業利益は83億円、当期利益67億円を見込んでいます。
ただし、上記業績予想には、CIグループの株式取得による影響は含まれておりません。CIグループの株式取得が当社連結業績に与える影響は現在算定中です。株式取得完了後、速やかに開示します。
事業環境としては、円高や原油価格の低迷など、決して良くはありませんが、当社としては取り組むべき中長期的な経営課題が明確であり、外部環境の変化に過剰に反応するより、今は一歩一歩着実に課題解決に取り組むことを優先したいと考えています。

株主還元について

当社は、財務健全性、資本効率及び株主還元の最適なバランスを追求しつつ、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現していくことを基本的な資本政策としています。
継続的かつ安定的な利益還元は当社の資本政策の重要な柱であるとの基本的認識のもと、業績、経営環境などを総合的に勘案した利益還元を行なっていくとともに、新規事業の育成、生産体制の強化に向け、内部留保を適正に再投資に振り向けます。
2017年12月期中間配当は期初計画どおり、1株当たり8円とさせて頂きました。期末配当も期初計画どおり、1株当たり8円、年間配当総額16円とさせて頂く予定です。