中長期的な成長に向けて、
事業基盤の整備を
着実に進めてまいります。
代表取締役社長 甲斐 敏彦
平成30年9月

株主の皆様には、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申しあげます。
ここに日機装の事業概況をご報告いたします。

2018年12月期第2四半期の業績について

当第2四半期の業績は、受注高847億円(前年同期比31%増)、売上収益755億円(同20%増)、営業利益31億円(同30%増)、税引前四半期利益27億円(同19%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益20億円(同15%増)となりました。

工業部門では、上流から下流分野まで事業環境が好転する中、受注が伸長し、収益面では国内ポンプ事業のLPG(液化石油ガス)設備向けクライオジェニックポンプ案件の好調がインダストリアル事業全体を底上げし、前年同期比では増収増益となりました。

その他、精密機器事業においては、新型温水ラミネーター装置の受注が躍進し、航空宇宙事業は受注・売上収益とも堅調に推移しています。

医療部門では、主力の血液透析関連事業において、国内市場の透析装置需要の持ち直しとともに、血液回路など消耗品の販売が伸長しました。海外市場においても、市場拡大の著しい中国市場向けの販売が好調を維持し、アジア圏での販売も伸長した結果、前年同期比で増収増益となりました。

2018年12月期の見通しについて

2018年12月期は、受注高・売上収益は、前年同期比15%増の1,620億円、営業利益は同15%増の100億円を計画しています。

工業部門においては、引合いを確実な受注につなげる努力を継続するとともに、2018年秋の操業開始を目指す宮崎工場、同様に今秋の竣工を目指すベトナム ハノイ第2工場を含めた生産体制の再整備を進め、引き続き事業基盤の強化に注力します。

医療部門においては、高付加価値の次世代透析装置の市場投入を急ぐとともに、営業・メンテナンス等のサービス運営体制の抜本的な組織構造改革を行い、利益体質醸成に努めます。また、アジアを中心とした成長市場を確実に取り込むための海外販売体制の強化により事業規模の拡大を図ってまいります。

今後の重点施策について

中期経営計画「日機装2020」がスタートした2016年度からの2年間は、厳しい事業環境のもと、中長期的な成長に向けた投資、事業基盤の拡大に取り組んでまいりました。

2018年度は、事業基盤を強固なものとするための諸施策を着実に遂行してまいります。

具体的には、石油からLNGへのエネルギー資源の転換に伴うポンプ関連機器の事業分野の拡大や、宮崎新工場を「技術の日機装」を背負う基幹工場に育てることなどです。宮崎新工場では、新しい事業環境やお客様の要請に応えられるだけの技術者の育成や、品質管理システムを定着させる必要もあることから、モノをつくるプロセスを根本から見直し、高度なモノづくりの文化をもう一度確立することを目指しています。

また、併せて効率的な本部組織や営業・サービス体制の構築、事業の選択と集中を進め、骨太な利益体質を醸成してまいります。

株主還元について

当社は、財務健全性、資本効率および株主還元の最適なバランスを追求しつつ、当社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現していくことを基本的な資本政策としています。

継続的かつ安定的な利益還元は当社の資本政策の重要な柱であるとの基本的認識のもと、業績、経営環境などを総合的に勘案した利益還元を行っていくとともに、新規事業の育成、生産体制の強化に向け、内部留保を適正に再投資に振り向けます。

2018年12月期中間配当は期初計画どおり、1株当たり8円とさせて頂きました。期末配当も期初計画どおり、1株当たり8円、年間配当総額16円とさせて頂く予定です。