2009年9月10日
日機装株式会社

当社は、2009年8月にスプレー粒子測定装置で国内シェアトップの、東日コンピュータアプリケーションズ株式会社(以下、東日)の全事業を譲受致しました。

これにより、従来当社が製造・販売を行なってきた、粉粒体評価装置のラインアップを強化するとともに、スプレー粒子測定装置における新市場開拓と、国内外の販売網を活用したグローバルな拡販活動を推進します。

特に海外におけるスプレー粒子測定装置の市場は、今後大きく伸長すると予測されるため、当社米国100%子会社であるMicrotrac,Inc.が展開する海外販売網を利用して、現在、国内販売のみに特定されている当製品のグローバル展開を図ります。

スプレー粒子測定装置は、自動車用ガソリンエンジン、航空宇宙機用ジェットエンジン、医療用スプレーなどが大気中に噴霧するスプレー粒子の粒度分布をレーザー光を用いて測定する装置です。大手企業、大学など数多くの研究・開発機関に採用されています。

特に東日の保有する開発技術として、CT(コンピュータトモグラフィ)技術を用いたスプレー噴霧の内部構造を解析する「CTスキャン スプレー粒子構造解析装置」がありますが、これは自動車・ボイラ・液化天然ガスなどの各分野でノズルの性能評価、合否判定などに使われている、国内ではオンリーワン、ナンバーワンの装置です。

当社は、東日の保有する優れた測定技術と複数の特許を譲受したことで、国内唯一のスプレー粒子測定メーカーとなりました。今後はこの技術を、当社粉粒体測定装置にも応用し、粉粒体測定のソリューションビジネスをさらに強固にするとともに、技術力の向上につなげる考えです。

※当社は、一般産業分野で使用されているレーザー式粒度分析測定装置の分野で約30年にわたり国内シェアトップを維持しています。また、近年は粒度分析測定装置にとどまらず、ゼータ電位計、画像解析、電子顕微鏡、比表面積計などの装置を幅広くラインアップし、粉粒体評価装置の総合メーカーとして着実に歩を進めています。

スプレー粒度測定装置 エアロトラックLDSA-SPR
スプレー粒度測定装置
エアロトラックLDSA-SPR
スプレー粒度測定装置 エアロトラックLDSA-SPR
CTスキャン スプレー粒子構造解析装置
CTエアロトラックLDCT-2000A