中期経営計画「Nikkiso 2025 フェーズ2」

2020年12月期にスタートした新中期経営計画「Nikkiso 2025」は、初年度からコロナ禍で事業環境が一変し、当社が対処すべき経営課題も大きく変化してきました。一方で、低・脱炭素社会に向けた大きなビジネスチャンスも到来しており、事業ポートフォリオの見直しの一環として、主要子会社であるLEWA社、Geveke社の全株式譲渡を実行しました。こうした環境の変化や経営課題に対応するとともに、「ものづくりで、社会の進化を支え続ける日機装」という当社の原点、存在意義に立ち返り、長期的なサステナビリティ経営を実現するために、2023年から始まる後半3ヵ年の中期経営計画を「Nikkiso 2025 フェーズ2」として刷新しました。


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基本施策

「Nikkiso 2025 フェーズ2」では、下記を基本方針に掲げ、経営基盤の強化に取り組むとともに、中核事業との親和性や競争優位性を踏まえた経営資源の最適配分を進めます。資本収益性を重視した事業ポートフォリオを構築し、収益力向上により獲得した資金・経営資源を成長分野、新市場創出に向けた研究・技術開発に投入するというサイクルを適切に回す体制を整えることで長期的なサステナビリティ経営を実現していきます。

【技術革新】技術力の向上

  • 研究・技術開発機能の全社統合によるリソース最適化、事業をまたいだ共創によるシナジー促進
  • 低炭素・脱炭素時代の本格的な到来(2020年代後半以降)を見据えた先端技術の取組みの強化

【事業変革】事業ポートフォリオの再構築

  • 当社優位性、競争力の高い市場へ経営リソースを投入、注力
  • 不採算事業、中核事業との親和性が低い事業を見極め、選択と集中を実施
  • 事業収益力の改善に向けた価格転嫁およびコスト削減、業務効率化の一層の推進

【経営改革】経営基盤の強化

  • グローバル・グループ・ガバナンスの強化(グローバルでの市場拡大に向けた海外拠点の整備・体制強化、グループ会社間連携の強化)
  • 製品安定供給に向けたサプライチェーンマネジメントの強化
  • 財務基盤の強化(フリーキャッシュフローの継続的な創出による財務健全性の維持、向上)

業績目標

「Nikkiso 2025 フェーズ2」最終年度である2025年12月期には、売上収益2,100億円、営業利益140億円(営業利益率6.7%)を計画しています。