公益財団法人宗桂会を通して
石川の伝統工芸「加賀象嵌(かがぞうがん)」の
保存・普及を支援しています

日機装は加賀象嵌の普及・啓蒙活動を行う宗桂会を支援しています。

加賀象嵌の保存・普及に向けて

日機装株式会社は、創業者 音桂二郎により、加賀象嵌の振興発展をもって地域産業の基盤強化と伝統文化の向上に寄与することを目的として、公益財団法人宗桂会を金沢の地に平成5年に創立しました。財団発足以来、加賀象嵌技法の後継者育成、金工技術の発展普及のため、数々の啓発事業などを進めています。
音桂二郎は加賀象嵌の名門、山川孝次家の系譜にあって、戦後いち早くハイテク産業を興した技術者として、自らのものづくりの原点と矜持を精緻な加賀象嵌の技に見出していました。
日機装金沢製作所開所に際し、日本の誇るべきこの技の継承発展を図り、これを次世代に伝えるための活動を展開するために財団を発足させました。
加賀象嵌の仕事が見せる華麗な創造美の世界は、極めて精緻な技をひたすら丹念に磨くことによってのみ生まれ出るものであり、それはまた日機装が独創的な技術によって特徴あるさまざまな製品を生産することにより、社会に貢献していこうとする基本姿勢とも相通じるものがあります。

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加賀象嵌とは

加賀象嵌は16世紀末、加賀を支配した前田家が京都方面から技術を導入してこの地で発展してきた、武家に必須の装剣金具や馬具の鐙などに代表される、華麗で洗練された意匠感覚をもつ装飾性豊かな金工です。
象嵌とは金属素地をたがねで掘り下げ、そこに別の金属を嵌めて打ち込むことで文様表現を行う技法で、鍔などの装剣具を専らとする白銀師と、馬具である鐙の象嵌を行う鐙師の二系統がありました。とりわけ鐙象嵌では、堅牢精緻な平象嵌の技法と、豪華で卓越した文様の面白さや多様さが高く評価されました。

宗桂会館

金沢製作所内に石川の伝統工芸「加賀象嵌(かがぞうがん)」と日機装の先端技術を展示、紹介する宗桂会館があります。この展示館では、加賀象嵌作品の展示や、その制作工程の説明がされているほか、日機装の主な製品やシステムを紹介しています。

常時公開していますので、ぜひご来館ください。

名前の由来

日機装の創業者 音 桂二郎の曾祖父「初代 山川孝次」、祖父「二代 山川孝次」 の号「北宗斎」「宗斎」に由来する『宗』と、桂二郎の『桂』から、『宗桂会館』と名づけられています。

施設名 宗桂会館
所在地 石川県金沢市北陽台3-1 金沢テクノパーク 日機装金沢製作所内

地図はこちら(金沢製作所のページをご覧ください)

開館時間 午前10時~午後4時(入館受付は午後3時半まで)
休館日 年中無休
入場料 無料
電話番号 076-257-4277 (宗桂会事務所)

公益財団法人 宗桂会「月浦工房」

公益財団法人 宗桂会では、加賀象嵌をはじめとする伝統工芸技法の継承発展、若手金工作家のサポートを目的として、平成20年4月に「月浦工房」を開所しました。山間の自然に囲まれ、四季を身体で直に感じ取れる静かな環境の中に「月浦工房」はあります。日機装株式会社 金沢製作所に隣接した金沢市月浦町の古民家を改装し、制作活動を行っています。

月浦工房からは、これまでに7名の若手金工作家が巣立ち、各自の工房等で活躍しています。金沢で伝統金工技法を習得した若手作家がこの地に根付き、この地で作家として成長していける足がかりとなるよう、宗桂会は今後もサポートを続けていきます。