日機装に入社した理由

うそをつけないバカ正直な私を
評価してくれたからです。

小学生の時、生まれ故郷の大阪に「関西国際空港」が開港したことをきっかけに航空機に興味をもち、中学生の頃には将来の夢は?と聞かれると「パイロット」と答えるようになっていました。その想いは大学生になっても変わらず、就職活動の時も航空機に携わる仕事に就きたいと考え、エアラインを中心に活動をしていました。

そんな時に友人が見ていた就職サイトに何気なく目をやると、「航空機」というキーワードが見えました。それが日機装でした。詳細を見たところ、独自技術によって世界トップシェアをもっており、世界中の航空機メーカーの絶大な信頼を得ていることがわかり、「こんな形でも航空機に携われるのか」と、すぐに応募しました。

いわば一目ぼれでしたが、選考過程で採用担当者の方と話すなかで、私がこの企業で働くイメージが想像でき、ますますこの会社に入りたいという思いを強くしました。また、採用担当者も、うそをつけないバカ正直というか、よく言えば素直な私を「ありのままの姿がいいですね」ときちんと評価してくれていました(今でも、当時の採用担当者とは仲良くさせていただいています)。内定が出る頃には“縁”のようなものを感じ、迷わず入社を決めました。

私の仕事

世界各国の航空機に合わせて
カスケードを開発しています。

現在、私は航空宇宙事業のCFRP製「カスケード (逆噴射用整流板)」の開発作業を担当しています。カスケードは、当事業の“屋台骨”で、世界で長年トップシェアを守り続けている主力製品です。お客様が求める耐久性などに応えながら、最大限軽量化する――つまり、“強さと軽さ”を極限まで最適化できるのが日機装のカスケードの強みであり、世界中のお客様から高く評価されている理由です。

海外のお客様とは、メールや電話会議、さらにはFace to Faceでの現地打ち合わせと、仕様の作り込みをします。そのほか、製品製作のための型・治具設計、製造工程の作り込み、さらには試作評価や強度確認試験のための治具設計から強度確認試験自体も最終的にはこなさなければなりません。それだけに、製品の強度確認試験を完了した時には大きな達成感とやりがいを感じます。

入社3年目の時、米国の大手航空機メーカーの担当者立会いのもと初めて担当した新規カスケードプログラムの強度確認試験を経験しました。失敗が許されない緊張のなか、慎重に作業をこなし、すべての試験が成功した時、担当者から“Good Job!”と握手を求められた時の感動は、今でも忘れられません。

今後の目標、将来の夢

「日機装に入れば航空機のすべてがわかる!」
というくらいの会社にしたい。

目標は2つあります。1つは「カスケード開発の効率化」です。現在は、開発の業務フローを作成し、各タスクの課題を詳細に洗い出す作業をしています。そこから各タスクに必要な文書、スキル、工数を明確にして、新たな標準作業手順や教育マニュアルなどを作って、業務効率化を進めていく予定です。もう1つは、カスケードに代わる「主力製品の確立」です。そのために、航空機市場では必要不可欠な解析による製品保証の精度を高める取り組みを行っています。

将来の夢は「日機装に入れば航空機のすべてがわかる!」というくらいの会社にすること。そして、子どもの頃に夢中になって見ていた航空機のすべてを自分の手で作ってみたいです。