脱ガス装置(酸電気伝導率計前処理装置) 2204型

2204型酸電気伝導率計前処理装置は、海水漏洩を検出する酸電気伝導率測定ラインのサンプル水中に含まれる炭酸ガスを除去する装置です。
中空糸脱気膜と真空ポンプを利用した減圧脱気方式により、オンラインで応答よくサンプル水中の炭酸ガスを除去することができます。特に炭酸ガスの影響が大きくなる以下の用途で効果を発揮することができ、計器指示の信頼性向上、海水漏洩検出精度の向上に寄与します。

特長

  • ユニット停止・起動時の酸電気伝導率上昇
    真空度低下にともない、サンプル水に多量の炭酸ガスが溶解するため、海水漏洩時と同様に酸電気伝導率が上昇し、誤警報の原因となります。本装置を導入することで誤警報を回避することができます。
  • 高pH導入時の酸電気伝導率上昇
    アンモニア濃度の上昇にともない、サンプル水中への炭酸ガスの溶け込み量が増加し、海水漏洩時と同様に酸電気伝導率が上昇します。本装置を導入することで酸電気伝導率の上昇を抑えることができるため、高pH導入前と同等な水質管理ができます。