食事の注意
透析患者さまの食事については、水分管理以外はあまり気にしない時代もありましたが、長期透析にともなう栄養障害や合併症の問題がしだいに明らかになってきました。現在では、透析患者さまの食事における、栄養管理の必要性が訴えられています。
水分と塩分
腎不全の状態が進んだ場合には、排尿がほとんどなくなり、無尿になります。このため、常時からだの中に水分が溜まるようになり、体重の増加、むくみや血圧の上昇などの症状が現れます。さらに、塩分を摂りすぎると、からだが水分を欲し、ますます水分摂取が増えます。
透析から次の透析まで(2日~3日)の体重の増加は、標準体重〔=身長(m)×身長(m)×22〕の5%までにおさえるのが望ましいとされています。
タンパク質
タンパク質を多く含む食品は、リンも多く含みます。タンパク質は分解されて、窒素化合物や尿毒性物質になります。これらやリンは透析により除去されますが、非透析日には体内に貯留されます。このため、タンパク質を摂取しすぎることのないよう、充分注意することが必要です。
| タンパク質 | 標準体重1kgあたり1.0~1.2g/日 |
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| リン | 600㎎以下/日 (卵黄20gに100㎎・ロースハム1枚20gに50㎎) 腎臓病食品交換表参考 |
カリウム
血液中のカリウム濃度が高くなると、手の指や唇にしびれを感じたり、手足に脱力感を覚えたりします。さらに進行すると、心臓が止まってしまう危険もでてきます。
| カリウム | 1,500㎎/日 (バナナ55gに210㎎・りんご300gに330㎎) 腎臓病食品交換表参考 |
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治療用特殊食品
食事制限のある患者さまのために、制限を加える必要のある成分だけを減らした特殊食品が多数出回っています。これを上手に利用し、味けなくなりがちな食生活を豊かにする工夫をしてみてはいかがでしょうか。
利用するにあたっては、必ず主治医や栄養士に相談することをお勧めします。
腎不全用や糖尿病用の特殊食品として、以下の食品類があります。
- タンパク質調整用食品(低タンパク質の食品)
- エネルギー調整用食品(低糖質の食品)
- 食塩調整食品(減塩食品)
- リン・カリウム調整食品


















