腎不全の対処法 | 透析療法理解のために

腎不全の対処法

慢性腎炎、糖尿病性腎炎、慢性腎盂腎炎、ネフローゼ症候群、腎硬化症、痛風腎などが長く続いたときに慢性腎不全が徐々に進行します。腎不全になったときには、その程度によって対処法が違います。

食事療法(慢性腎不全)

慢性腎不全では、腎機能が著しく低下し、血液中に老廃物がたまり、透析が必要となるまで進行していきます。薬剤を投与しながら、適切な食事療法を続け、透析(腎機能代替療法)にいたるまでの病状の進行を食い止めるのを目的とします。また、透析を開始してからの食事療法・薬剤治療は合併症の予防が目的となります。

水分と塩分

からだの水分調節機能が落ちていることにより、水分を摂りすぎるとむくみが生じたり、血圧が上昇したりします。塩分もまた摂りすぎると、血液中の塩分濃度が上がり、のどが乾いて、水分摂取量が多くなります。

付加食塩 慢性腎不全になると、透析をうけている人も、まだうけていない人(保存期腎不全)も1日の食塩摂取は7~8gに制限します。天然食品にも少量の食塩を含むので、調理に用いる付加食塩は1日に6~7gということになります。

タンパク質とエネルギー

腎機能が半分以下になると、タンパク質の分解産物(老廃物)が、血液中に増加して高窒素血症になります。高窒素血症がすすむと尿毒症になり、生命が維持できなくなります。このため、タンパク質の摂取も腎機能に応じて制限されます。

タンパク質 保存期腎不全の人は体重1kgあたり0.8~0.6g/日に制限します。この場合の体重は標準体重を用いて計算します。透析を行なっている人のタンパク摂取は体重1kgあたり1.0~1.2g/日に制限します。
エネルギー 保存期の人も透析をうけている人も1日必要カロリーは標準体重×30~35kcalとします。(体活動の多い人は35kcal、少ない人は30kcalないしそれ以下とします。標準体重=身長(m)×身長(m)×22として計算してください。)

カリウム

血液中のカリウムは少なすぎても、多すぎても、からだにはよくありません。1日あたり1,500㎎を目処に摂るようにしてください。
タンパク質を制限すれば減少できますが、生野菜ならば水にさらすことで、また、野菜やいも類は、茹でることによって減らすことができます。


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