慢性腎疾患にならないための日常のチェックポイント | 透析療法理解のために

慢性腎疾患にならないための日常のチェックポイント

腎臓はからだを正常に保つために様々な役割を担っています。このため、腎疾患にならないように日ごろから健康に注意し、予防に心がけることが大切です。腎疾患の初期に自覚症状がない場合が多く、からだのちょっとした変化も見落とさないようにするとともに、日ごろから体調の維持に心がけましょう。次に挙げる内容に心あたりのある人は要注意です。

乏尿と多尿(頻尿)

腎臓によるからだの水分調節ができなくなると、尿量に変化がでます。
1日の尿量が400mL以下ならば乏尿、2,500mL以上ならば多尿と診断されます。健康な成人であれば、通常1日に1,500mL前後の尿を排泄するので、膀胱の容量が400mLとすれば、トイレに行く回数が4~6回ならば正常と言えます。
ただし、水分を多くとれば尿量も増えますし、汗をたくさんかくような状況にある場合は、汗により水分を放出して、尿量は減ります。

尿の色とにごり(血尿)

尿の色が普段と違ったり、濁ったりした場合には腎機能の低下が疑われます。放置しておくと、慢性の腎疾患になることも考えられます。
腎臓に病気があり、タンパク質がたくさん尿中に出た場合でも、よほど注意して見ないと、普段の生活ではあまり気がつきません。自分でチェックのできる尿試 験紙も販売されていますので、チェックをしてみることも大切です。また、コーラ色や黄白色に濁る場合は、腎臓の炎症が疑われますので、早期に病院で検査を 受けましょう。

排尿困難もしくは排尿時の痛み

男性の場合ですと、これは前立腺肥大症の症状です。このような症状だけであれば、腎疾患とは関係ありませんが、残尿や細菌感染が原因で、水腎症や腎不全といった腎疾患へとつながっていくので注意が必要です。
女性の場合でも、尿路感染や膀胱炎による排尿痛の場合は、腎疾患に結びつく可能性が高いため、注意が必要です。

体のむくみ

顔、特にまぶた、すね、ふくらはぎ、足の甲などにむくみが現れます。これは、尿中にタンパクが多量に出て血液中のタンパク質が減り、からだの水分調節ができなくなった結果です。あるいは、排泄機能が低下した結果、水分とナトリウムがからだに溜まりすぎてもむくみになります。

高血圧・視力の減退

高血圧は動脈硬化の原因となりますが、腎臓でも動脈硬化を起して血液の流れを悪くし、腎機能を低下させます。腎機能の障害は高血圧を促進する原因にもなります。また、高血圧や腎障害は、目の網膜の動脈硬化を起し、視力の低下を起こすことも少なくありません。


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