粒度分析計マイクロトラックHRA生産終了と新機種のご案内
2005年05月25日
いつも大変お世話になりまして有難うございます。
平素よりマイクロトラック粒度分析計をご引き立て頂き、厚く御礼申し上げます。
さて、 1994年の市場導入以来12年の長期にわたってご愛用頂いてまいりました粒度分析計9320HRA(以下HRAと記す)ですが、以下に記します理由にて生産終了とさせていただくことになりました。
これに代わる機種として、5年程前よりHRAの持つ、優れた分解能と精度を更に向上させると共に、測定レンジ゙を拡大させた新シリーズMT3000の販売を行っております。
これまでに、かなりのお客様にこのMT3000シリーズに変更頂いております一方、HRAは、国内納入実績の豊富さと非常に広範な分野でご使用いただき根強いご愛顧を頂いているため、代替の最新機種の販売を開始してから現在迄、供給を継続してきたのですが、限界に近づいてきました。
この時点で改めて新機種の特長をご紹介すると共にHRAの生産終了をご案内させて頂きます。皆様方には大変ご迷惑をお掛けすることになりますが、弊社事情をご賢察いただき宜しくご了承の程お願いいたします。
【MT3000シリーズの種類】
MT3000シリーズ゙は、次の通り4機種が用意され、測定範囲に応じた機種選定が可能となっております。
機種 |
測定範囲 (単位:μm) |
レーザ数、検出器数 |
|---|---|---|
MT3300 |
0.02-2800 |
3本レーザ/2検出器 |
MT3300EX |
0.02-1400 |
3本レーザ/2検出器 |
HRA |
(0.02)
0.1- 700 |
3本レーザ/2検出器 |
MT3200 |
0.2-1400 |
2本レーザ/2検出器 |
MT3100 |
0.7-1000 |
2本レーザ/1検出器 |
(注)HRAの最近のバージョンには、最小測定レンジを0.02μmにした拡張レンジもあります。
【データ互換性について】
代替機の購入にあたりまして最大の関心事は、従来のデータが新機種に依ってどうなるか、ということだと思います。そこで、MT3300EX並びにHRAにて、基準サンプル並びに種々幅広サンプルを測定し、比較しました。
図1~4(PDF 309KB)に、それぞれの結果の重ね合わせグラフを、また、下表には、d50%径とSD値を示します。
重ね合わせグラフから、両者の結果が非常に良く重なっていることが分かりますし、また、下表の通り、数値結果でも殆ど差が無く、MTは、互換性の優れた機器であることがご理解いただけるかと思います。
尚、同様にFRA、SRAにつきましても互換性の有るFRAモード、SRAモードをそれぞれ用意しております。
機種 |
Glass 1 |
BCR66 |
Alumina No.3 |
JIS
4Talc |
||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
d50% |
SD |
d50% |
SD |
d50% |
SD |
d50% |
SD |
|
MT3300EX HRAモード |
56.39 |
6.726 |
1.230 |
0.643 |
10.37 |
3.065 |
12.08 |
8.091 |
HRA |
56.69 |
6.641 |
1.202 |
0.616 |
10.27 |
3.269 |
11.94 |
8.079 |
(注)HRAモードとは、MT3300に特に用意した測定モードで、一部測定レンジの違いからレンジの端等で若干のデータ差が生じる場合も想定し、測定レンジをHRAと同様0.1~700μmに狭くしたものです。
HRAとMT3300EX測定結果の重ねあわせグラフ(PDF
309KB)
【MT3000の機能・特長】
後継機でありますMT3000シリーズは、HRA同様3本レーザ方式ですが、更に次のように機能アップを図っています。
1. 前述のように測定レンジに合わせ4機種が用意され、測定目的に合わせ経済的な選択が出来るようになっています。また、HRAに比し、上下限の測定範囲を広げ、0.02~2,800μmまでの超ワイドレンジの測定を可能と致しました。
2. 測定セル部が外部に出ており、湿式、乾式のサンプルコンディショナー交換作業が非常に簡単に出来ます。
3. HRAと同じ測定結果が得られるようHRAで使用しているアルゴリズムで測定結果を解析するHRAモードと呼ぶ機能を付帯させております。
この機能により、従来機とのデータ互換性も確保できますので、安心して新型機種への転換が図れるのではないかと考えております。※前述のデータ及び(注)を参照ください。
4. 省スペース、完全自動化で測定できる最新型循環器Sample Delivery Control(以下SDC)との組合せが可能です。
この結果、全体の設置スペースが、従来の2/3で済むようになりました。
尚、従来の循環器、ASVR及びVSRにつきましては、今後順次SDCにて対応させて頂きます。
5.ソフトウェアに関しましては、測定中に過去のデータの解析が出来るという、他社に例の無い画期的なソフトを完成させインストールしております。このソフトは、時系列、基準粉比較等のアプリケーションソフトも豊富ですし、データ表示/打ち出し等の自由度が高く、見栄えの良い操作性に優れたソフトであります。
【生産終了とした理由】
今回、生産終了という結論に到りました主な理由を、以下ご説明いたします。
・後継機発売から5年が経過し、生産している機種の殆どがMT3000シリーズとなり、HRAの生産台数が、急減しております。
・ このため、外部から調達する数量が減少し、これに伴い、部品の単価が急激に上昇しております。一部の部品では、以前の倍以上の価格で手に入れているものもあります。
・ 生産量の減少に伴い、機器を組み立て、検査する者の熟練度も低下することとなり、生産効率としては、かつての3~4割減となっています。
・ MT3000シリーズとの併生産で部品のストック数、場所は倍となり、管理費が増加しています。
・ このようにコストのかかる要因のみ急増し、ご提供品の価格アップを強いられている状況ですが、販売価格に転嫁するわけに行かず、何とか企業努力で吸収してきたつもりではありますが、それも限界に来ました。
以上の通り、価格、納期、サービス面での対応でお客様方にご迷惑をお掛けしたくありませんでしたので、今回の決定とさせて頂きました。
【生産終了スケジュール】
以下のスケジュールで生産終了とさせて頂きます。
[本体]
2005年9月までは、HRAの注文を受けさせて頂きますが、これ以降は、原則として、後継機のMT3000にて、対応させて頂きたいと思います。
但し、当社といたしまして、若干は、在庫する所存ですので、在庫がある間は、HRAで対応することは可能です。
[部品]
ご使用されているお客様への保守点検を考えまして、生産終了後10年間程度は、所要部品を確保し、従来どおり供給させて頂きます。
以上、簡単ではありますが、HRA生産終了のご説明とさせて頂きます。
何か不明点がございましたら担当の営業までご連絡いただきたいと思います。
尚、HRA生産終了となりましても、お客様のご要望に関しましては、誠意を持って対応させて頂きますので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
【問合せ先】
日機装株式会社 インダストリアルソリューションズカンパニー
TEL:03-3443-3732/FAX:03-3473-5473
・WEB:ホームページからのお問い合わせ
以上


















